インドのアーユルヴェーダホスピタルや療養所では毎日こんな感じの食事が提供される。発酵しない平パンのチャパティや虫野菜、野菜の炒め物、バスマティライス、豆のスープなど。もちろん無添加、ナチュラルにオーガニック。施設内でハーブや野菜を育てているところもある。

最近、冷蔵庫のミルクが減らない・・・。
いつも春になると、自然とミルクに手が伸びなくなる。それは春が浄化の季節であり、粘液や不浄なものを手放していく季節だから。冬の間に体内にため込んだものを排出して、クリーンな体でアクティブモードに変わっていくためのプロセス。体は意識しなくても、ちゃんと自然界のエネルギーの変化に合わせて体を軽くしたり、脂肪などの鎧を付けたりしてくれている。日ごろから体からの声に意識を向けて、それに逆らわないライフスタイルを送ることが大事なのです。

なぜミルクが減らないのか。それは、ミルクなどの乳製品が粘液の分泌を促進する食品だから。特に春になってアレルギー性の鼻炎や咳、痰が出る人は要注意。この季節は乳製品を控えましょう。もし摂取しなければいけない状況であれば、黒コショウを効かせると良いでしょう。黒コショウは粘液を燃やしてくれます。

自然の移り変わりに合わせて体を軽くしたり、心を開放したり、アーユルヴェーダは自然と調和した健康的な生き方を教えてくれます。
皆さんは、体からの声がどれくらい聞こえていますか?

カスタードアップル2カスタードアップル1
★カスタードアップルという果物、インドでは10月頃が食べごろです♪

オーストラリアに住んでいた頃によく食べていたカスタードアップル。そのお味はまるでカスタードとアップルを混ぜたような味!と言われています。熟した実を割ると中にはクリーム色の柔らかい果肉が詰まっていて、その果肉に包まれた黒い種はつるつるしていて宝石のよう。

マーケットアムラ

インドでは10月頃に食べ頃を迎えるので、この時期マーケットにはたくさんの美味しそうな子たちが出回ります。そして日本ではお目にかかれないアムラの実も!(写真右)アーユルヴェーダでは、アムラはトリパラ(トリファラ)という3つのフルーツの粉末を合わせて作ったハーブ薬の材料のうちの一つで、ビタミンCがすこぶる豊富です!体の過剰な熱を冷まし頭皮にも良いのでヘナパウダーの材料として配合されていることもあります。トリパラは3つのフルーツがヴァータ(風の質)、ピッタ(火の質)、カパ(水の質)の全てをバランスしてくれて、特に就寝前に摂取することで自然なお通じを促してくれるため、私はもう7年間も毎晩摂取しています。アーユルヴェーダではラサ―ヤナという心身に滋養を与えるハーブ薬なのです。

さあ、初の生アムラ!お味はというと??

「・・・・・・渋いーーー!」

激渋なんだけど、インド人の友人は涼しい顔して、
「塩をつけて食べるんだよ」と言ってむしゃむしゃ食べている。
きっと日本人が梅干しや納豆を食べるような感じなのかな・・。
ところ変われば味覚も変わる、、ですかね(^^;)。

Om.

ヨガクラスのご予約1
ヨガクラスのご予約2

festival1festival2
★近所の村でフェスティバルが開催されて、招待されたドクターと共に村を訪問した。お祝いの料理を勧められたが、パンチャカルマ中なので丁寧にお断りして、神様へのお供え物の豆のスイーツを少々頂いた。大変美味でした。

※Arati教室主催の「アーユルヴェーダ癒しと学びの旅」が終了し、生徒さんが帰国されました。和代は施設に残りパンチャカルマを体験しています。

パンチャカルマも終盤を迎えた。
ナスヤムのダイナミックな浄化が起こってから数日後も、様々なトリートメントが続いている。

振り返ってみよう。まず、スネハパーナム(薬用のギーを4日間かけて飲んだ後に、体内の消化管に集められた毒素を含んだギーを、小腸から根こそぎ排出する浄化法)を行った。その後、ウドゥヴァルタナムというボディスクラブマッサージで、全身の関節のお掃除をして、ナスヤム(点鼻の浄化法)で頭部のカパ(粘液)を減らす浄化を行った。あらかた浄化がすんでスッカラカンになった体に、ピジッチル(薬用のオイル5Lを全身に浴びるオイルバス)や、ヴァスティ(大腸に薬用オイルを入れて数時間ホールド後に出す)などを行って、体の隅々まで滋養を満たした(滋養を満たしながら残りカスのアーマ(未消化物・毒素)も浄化した)。
オイルバスなどでは、特に体の弱い部分に十分な栄養を与え、問題が起こりにくい強い体にして免疫も強くする。ドクター曰く、新しい免疫が作られるのだとか。時にこのオイルバスを受けると体重が増えることがあるのだが(ドライなスポンジが水を一気に吸収する原理に似ている)、今回私のたっての願いで、体重の増やさずに滋養を与えるオイルを使ってもらった。お陰で通常7日間のオイルバスで1~1.5kg増えてしまうところ、今回は1kg未満ですんだ。とはいえ、その前に数キロ減らしてはいるのだが。

解毒した後の空っぽの体に十分な滋養を与えることは、パンチャカルマの後処置のもっとも重要なポイントだ。それがきちんと行われれば、病気や不調がぶり返さない。ここで患者の状態を的確にとらえて、必要なトリートメントを与えることができるかどうかが、ドクターの腕の見せ所なのだ。浄化がうまくできていないうちに滋養を与えてもいけないし、滋養を与えすぎてもいけない。今回、我がドクターは素晴らしい腕を見せてくれ、4週間のパンチャカルマは大成功だと言ってくれた。

パンチャカルマが始まる前、クリニックに到着した次の日に血液検査を受けて、到着時の健康状態を調べた。そしてパンチャカルマが終わる時にも、また血液検査を受けた。
私はヘモグロビンが少々少な目なのと、尿酸値が低い事が問題だったが(ベジタリアンに起こりやすい傾向)、どちらも滞在中に平常値になった。また白血球の数が平常値内でありながら多めだったのと、アレルギー反応の数値が高めだったが、どちらも素晴らしく下がった。今杉花粉が飛んでも、きっと症状は出ないと思う。そしてコレステロール値が整って、文句なしの数値になった。しかし、これらの結果を生み出すためにパンチャカルマをしたわけではない。パンチャカルマをした結果、自然に体全体のバランスが整って、数値が改善したのだ。

アーユルヴェーダは、治療よりも予防に重きを置く医学だ(素晴らしい治療法が多々あるが、予防が大事だと強く勧めている)。パンチャカルマを年に一度行うことで、心身をくまなく浄化して滋養を与え、病気を未然に防ぐ。こんな素晴らしい予防医学があることを、世界中の多くの人に知ってもらいたい。そして、病気や不調で苦しんでいる人たちに、生きる希望を持ってもらいたい。
今回も、素晴らしい経験をさせて頂き、ドクターやクリニックのスタッフみんなに心から感謝している。そして、その体験を多くの人とシェアして、また生徒さんやアーユルヴェーダを体験したい人達と戻ってきたいと思う。

来年もGW期間中にツアーを催行することになった。
これからも、日本でアーユルヴェーダを学ぶ人達と、インドのアーユルヴェーダのスペシャリスト達とを繋ぐ懸け橋であれるよう精進していきたいと思う。

パンチャカルマ日記は終わりますが、和代のインド滞在記はもう少し続きます。
この続きは「インド日記'17」でご覧ください。

Om S'anti.

<続く>

nasyam1nasyam2
★パンチャカルマ(5つの浄化法)の中でカパ(水の質)を減らす効果が高いナスヤム。顔と頭皮のオイルマッサージ、その後タオルでスティームし、両鼻にオイルを注入する
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※Arati教室主催の「アーユルヴェーダ癒しと学びの旅」が終了し、生徒さんが帰国されました。和代は施設に残りパンチャカルマを体験しています。

それは17日目に起こった。
Nasyam(ナスヤム)というパンチャカルマの5つの浄化法のうちの一つを受け始めて6日目の事。自分の鼻が、まったく新しものになったような感覚を覚えた。鼻呼吸をすると、鼻から脳まで、空気が一直線に駆け上がっていくような感じだった。

私の今回の治療の中で、7日間のナスヤムはとても重要だった。
ヨガを始めてから花粉症は大分軽くなったとはいえ、小学生から発症して、毎年春になると気がめいっていた。どうしてもエネルギーが下がってしまうのだ。そんな慢性の問題を根本から改善するために、ナスヤムは大変重要だった。

Nasyam(ナスヤム)は、慢性の鼻炎や花粉症を改善するのはもちろん、脳にもとても良い。鼻は脳への入り口と言われており、このナスヤムを行うと、脳細胞の老化防止や若返りに効果がある。頭部のカパ(粘液や水分)の量が健康な状態に保たれるため、鼻風邪やアレルギーなどは起こりにくくなる。頭部の感覚器官全体が浄化&滋養を得るので、感覚がクリアになる。炎症も改善される、と良い事尽くしだ。

まずは顔と頭、首~胸までの念入りなマッサージを受ける。
オイルにはひまし油が入っていて、肌がす~っとして心地よい。
十分にマッサージを受けたら、今度は蒸らしたタオルを顔の上でパタパタさせてスチームを当てていく。それを鼻からしっかり吸い入れて、いよいよ点鼻の準備をする。
顎を天井向けて高く上げると、片鼻ずつにアヌタイラムという点鼻薬がつぎ込まれる。
そう、初めは4滴ずつなのだが、日々量が増えていき、最高16滴まで増える。

想像してほしい。鼻にオイルを入れるというのがどんな感覚なのか。それは決して心地が良い感覚ではない、と私は思う。マッサージやスチームのお陰で4滴、6滴、8滴、10滴くらいまではきつい痛みも感じずにやり過ごせた。しかし、12滴を越えると、治療後に、鼻からおでこ~頭部にかけて焼けるような痛みを感じるようになった。そう、これを過去に経験していたから、いくらドクターから「アヌタイラムを使いなさい」と言われても、行動に移せなかったのだ。すでに2009年にアヌタイラムを試して、かなり痛い思いをして断念していたのだ。しかし今回は、しっかりと治療を受ける覚悟はできていた。そして、運命の6日目がやってきた。

その日は治療後、部屋にこもって動けなかった。
鼻から頭部まで、焼けるような痛みは2~3時間続いた。ベッドにうずくまって動けずに、ただただ痛みが薄れていくのを待っていた。
痛みに耐えるうちに、いつの間にか眠ってしまったようだ。気が付いて、起き上がって、鼻をかんだ。すると、今までに感じたことのない、鼻から頭頂まで駆け上がるような空気の通りを感じた。まるで、脳でダイレクトに息を吸っているような感じ。こんな完璧なクリアさを、人間は感じることができるのか!?と、感覚を疑ってしまった。まるで、新しい自分に生まれ変わったようだった。

便秘はしていなかったが、その日はお通じが4回もあって、色んなレベルでの「手放し」が起こっているように感じた。心が緩み、体が緩み、心身が本来の自分に戻っていくような気がした。

この日ダイナミックな浄化が起こったお陰か、最終日の16滴は難なくこなすことができた。そして、それから数日たった今でも、様々なことが起こっている。まず、食べ物の味の感覚が敏感になった。目の過剰な涙が減った、鼻の付け根のメガネが当たる場所が軽い炎症を起こしていて痛かったのだが、その痛みが格段に減った、またドクターによると、目のだるい感覚が消えたそうだ。(だるそうに見えていたらしい(汗))、そして、瞑想のクリアさが格段に上がり、サードアイに新たな感覚が芽生え始めたように感じている。これは今後も経過を観察していきたと思う。
ナスヤム万歳。

<続く>

※Arati教室のアーユルヴェーダ実践基礎講座の次回開講は、2017年秋を予定します。お問い合わせは随時お受けしております。講座の詳細はこちらです。

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腫れあがった腕、酷い痒みと腫れが全身に広がったが、ハイビスカスの蕾が癒してくれた

※Arati教室主催の「アーユルヴェーダ癒しと学びの旅」が終了し、生徒さんが帰国されました。和代は施設に残りパンチャカルマを体験しています。

パーゲーション(浄化)が終わると、ゆっくりと食事が通常に戻り、更に心身の浄化を進めたり、滋養を与えたりするトリートメントに入る。それぞれのドーシャの乱れ、病気の症状に合わせた治療が開始される。

私の場合は、まずUdvartanamというボディスクラブが始まった。
これは熱性の豆(ホースグラム)や種(ディルシード)などをミックスした粉をオイルを塗った体全身にまぶし、力強く全身に圧力を与えながら行うマッサージトリートメントだ。ウエイトロス(痩身)や体の老廃物、過剰な熱を排出するためにも行われる。私の場合は、長年酷使し続けてきた関節に溜まってしまった中程度のアーマ(未消化の老廃物等)を排出するため、いわば関節のお掃除のために行われた。

しかし、消化力が弱っていた私の体には、熱の蓄積があり、それが熱性のスクラブに反応してひどい痒みをもたらした。
痒みはトリートメントが始まって10分もしないうちに始まった。トリートメントの半ばあたりで低いうめき声がもれはじめ、次第に心拍数が早くなった。45分間のトリートメントが終わってすぐにシャワールームへ。体中の粉を即座に流してもらうと、全身の皮膚がぼこぼこに腫れ上がっていた。ぎょっ!とした私を見て、セラピストが慌てて部屋を飛び出した。

手早くシャワーでスクラブを流した後、すぐに全身に薬用のココナッツオイルを塗ってもらった。そしてさっき部屋を飛び出して行ったセラピストがフレッシュリンゴジュースを持ってきた。それを飲むと痒みがす~っと落ち着いて、心も落ち着いた。ココナッツオイルが全身をクールダウンしていき、少し落ち着いた私をセラピストが部屋に連れ戻してくれた。
椅子に座って呼吸を整えて、痒みが少しずつ減っていくのを感じていると、またセラピストがやってきて、庭のハイビスカスの蕾をとって食べるよう促した。

「え?ハイビスカスの蕾を食べるの??」

不思議な気分だったが言われるままに食べてみた。
すると、オクラのようなねっとり感とたんぱくな味で、何とも美味しいではないか。きっと目隠しして食べたらオクラと間違えるかも。実はハイビスカスは熱を冷ます効果があるらしい。
リンゴジュースにココナッツオイル、ハイビスカスのお陰で、全身の腫れとひどい痒み、呼吸の乱れは1時間も経たないうちにほぼ収まった。

体に苦痛をもたらしたのも、それを癒したのも、どちらも自然の力のみで、化学的なものは何もない。苦痛こそ経験したが、それは私の体の過剰な熱のせい。熱の蓄積が無い人は同じスクラブを受けても肌は痒みを起こさない。
自然の力に自分の体の状態を気付かせてもらった感じだ。そして、その苦痛を受け入れて、自分自身の学びを得た後は、またちゃんと自然が癒してくれる。

アーユルヴェーダは本当に多くを学ばせてくれる。
これからもアーユルヴェーダを通して、自己の学びを重ねていきたいと感じた出来事だった。

budshibiscus
<続く>

※Arati教室のアーユルヴェーダ実践基礎講座の次回開講は、2017年秋を予定します。お問い合わせは随時お受けしております。講座の詳細はこちらです。