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★南インドはケララ州のコーチンにやってきた。フォート・コーチンのビーチ沿いに建つオールドスタイルの豪邸と、その庭のドリアンの木。10kg以上はあろうかという大振りなドリアンが何個も実っている。Mmm、魅力的☆ ★タミルナドゥ州のコインバトール(クリニックから2時間かけて山を下りたところにある都市)からコーチンまでは、快適なACバスで6時間。コーチンはアラビア海が美しい近代都市。ハイライズのマンションやエリートを生み出す高い教育を提供する大学も数多く存在する

※Arati教室主催の「アーユルヴェーダ癒しと学びの旅」が終了し、生徒さんが帰国されました。和代は施設に残り4週間のパンチャカルマを体験、その後インド旅に出ました。

4週間のパンチャカルマが終了し、ドクターやクリニックのスタッフとの別れを惜しみつつ、クヌールを後にした。
その日はコインバトールの快適なホテルに泊まり、少し辛い南インド料理に多少体を慣らしつつ、ゆっくり休んだ。コインバトールではミーティングがあり、師の紹介で別のドクターと会う機会を得た。伝統的なアーユルヴェーダのハーバルメディスンについての様々な話を聞き、視野を広げることができた。

朝ミーティングを済ませ、午後にはコインバトールを出発した。アラビア海の美しいコーチンの街へといざ出発。
コーチンは、バックウォータークルーズなどが有名で、船の形をしたゴージャスなホテルで旅をすることもできる。少し奥地に入れば、野生の象を見たりジャングル体験をすることもできる。アーユルヴェーダも盛んな場所だ。
今回のコーチン訪問では、老舗のアーユルヴェーダ病院と、そこが運営するカレッジ、博物館などの施設を見学することを予定していたが、コインバトールでのミーティングが実りの多いものだったので、それは次回に回すことにした。

夜8時半にフォート・コーチンという、コーチンの街の中心地からフェリーで30分ほどの小さな島に到着した。
今回が3度目の訪問となるフォート・コーチン。島は観光客が多く訪れる場所だが、オフシーズンなこともあり、人は少なくリラックスモードだ。
ほんの数日間だが、ケララ州の雰囲気を味わいつつ、仕事のキャッチアップや勉強、観光などをして過ごすことにしよう。

<続く>

※Arati教室のアーユルヴェーダ実践基礎講座の次回開講は、2017年秋を予定します。お問い合わせは随時お受けしております。講座の詳細はこちらです。

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★近所の村でフェスティバルが開催されて、招待されたドクターと共に村を訪問した。お祝いの料理を勧められたが、パンチャカルマ中なので丁寧にお断りして、神様へのお供え物の豆のスイーツを少々頂いた。大変美味でした。

※Arati教室主催の「アーユルヴェーダ癒しと学びの旅」が終了し、生徒さんが帰国されました。和代は施設に残りパンチャカルマを体験しています。

パンチャカルマも終盤を迎えた。
ナスヤムのダイナミックな浄化が起こってから数日後も、様々なトリートメントが続いている。

振り返ってみよう。まず、スネハパーナム(薬用のギーを4日間かけて飲んだ後に、体内の消化管に集められた毒素を含んだギーを、小腸から根こそぎ排出する浄化法)を行った。その後、ウドゥヴァルタナムというボディスクラブマッサージで、全身の関節のお掃除をして、ナスヤム(点鼻の浄化法)で頭部のカパ(粘液)を減らす浄化を行った。あらかた浄化がすんでスッカラカンになった体に、ピジッチル(薬用のオイル5Lを全身に浴びるオイルバス)や、ヴァスティ(大腸に薬用オイルを入れて数時間ホールド後に出す)などを行って、体の隅々まで滋養を満たした(滋養を満たしながら残りカスのアーマ(未消化物・毒素)も浄化した)。
オイルバスなどでは、特に体の弱い部分に十分な栄養を与え、問題が起こりにくい強い体にして免疫も強くする。ドクター曰く、新しい免疫が作られるのだとか。時にこのオイルバスを受けると体重が増えることがあるのだが(ドライなスポンジが水を一気に吸収する原理に似ている)、今回私のたっての願いで、体重の増やさずに滋養を与えるオイルを使ってもらった。お陰で通常7日間のオイルバスで1~1.5kg増えてしまうところ、今回は1kg未満ですんだ。とはいえ、その前に数キロ減らしてはいるのだが。

解毒した後の空っぽの体に十分な滋養を与えることは、パンチャカルマの後処置のもっとも重要なポイントだ。それがきちんと行われれば、病気や不調がぶり返さない。ここで患者の状態を的確にとらえて、必要なトリートメントを与えることができるかどうかが、ドクターの腕の見せ所なのだ。浄化がうまくできていないうちに滋養を与えてもいけないし、滋養を与えすぎてもいけない。今回、我がドクターは素晴らしい腕を見せてくれ、4週間のパンチャカルマは大成功だと言ってくれた。

パンチャカルマが始まる前、クリニックに到着した次の日に血液検査を受けて、到着時の健康状態を調べた。そしてパンチャカルマが終わる時にも、また血液検査を受けた。
私はヘモグロビンが少々少な目なのと、尿酸値が低い事が問題だったが(ベジタリアンに起こりやすい傾向)、どちらも滞在中に平常値になった。また白血球の数が平常値内でありながら多めだったのと、アレルギー反応の数値が高めだったが、どちらも素晴らしく下がった。今杉花粉が飛んでも、きっと症状は出ないと思う。そしてコレステロール値が整って、文句なしの数値になった。しかし、これらの結果を生み出すためにパンチャカルマをしたわけではない。パンチャカルマをした結果、自然に体全体のバランスが整って、数値が改善したのだ。

アーユルヴェーダは、治療よりも予防に重きを置く医学だ(素晴らしい治療法が多々あるが、予防が大事だと強く勧めている)。パンチャカルマを年に一度行うことで、心身をくまなく浄化して滋養を与え、病気を未然に防ぐ。こんな素晴らしい予防医学があることを、世界中の多くの人に知ってもらいたい。そして、病気や不調で苦しんでいる人たちに、生きる希望を持ってもらいたい。
今回も、素晴らしい経験をさせて頂き、ドクターやクリニックのスタッフみんなに心から感謝している。そして、その体験を多くの人とシェアして、また生徒さんやアーユルヴェーダを体験したい人達と戻ってきたいと思う。

来年もGW期間中にツアーを催行することになった。
これからも、日本でアーユルヴェーダを学ぶ人達と、インドのアーユルヴェーダのスペシャリスト達とを繋ぐ懸け橋であれるよう精進していきたいと思う。

パンチャカルマ日記は終わりますが、和代のインド滞在記はもう少し続きます。
この続きは「インド日記'17」でご覧ください。

Om S'anti.

<続く>

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★パンチャカルマ(5つの浄化法)の中でカパ(水の質)を減らす効果が高いナスヤム。顔と頭皮のオイルマッサージ、その後タオルでスティームし、両鼻にオイルを注入する
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※Arati教室主催の「アーユルヴェーダ癒しと学びの旅」が終了し、生徒さんが帰国されました。和代は施設に残りパンチャカルマを体験しています。

それは17日目に起こった。
Nasyam(ナスヤム)というパンチャカルマの5つの浄化法のうちの一つを受け始めて6日目の事。自分の鼻が、まったく新しものになったような感覚を覚えた。鼻呼吸をすると、鼻から脳まで、空気が一直線に駆け上がっていくような感じだった。

私の今回の治療の中で、7日間のナスヤムはとても重要だった。
ヨガを始めてから花粉症は大分軽くなったとはいえ、小学生から発症して、毎年春になると気がめいっていた。どうしてもエネルギーが下がってしまうのだ。そんな慢性の問題を根本から改善するために、ナスヤムは大変重要だった。

Nasyam(ナスヤム)は、慢性の鼻炎や花粉症を改善するのはもちろん、脳にもとても良い。鼻は脳への入り口と言われており、このナスヤムを行うと、脳細胞の老化防止や若返りに効果がある。頭部のカパ(粘液や水分)の量が健康な状態に保たれるため、鼻風邪やアレルギーなどは起こりにくくなる。頭部の感覚器官全体が浄化&滋養を得るので、感覚がクリアになる。炎症も改善される、と良い事尽くしだ。

まずは顔と頭、首~胸までの念入りなマッサージを受ける。
オイルにはひまし油が入っていて、肌がす~っとして心地よい。
十分にマッサージを受けたら、今度は蒸らしたタオルを顔の上でパタパタさせてスチームを当てていく。それを鼻からしっかり吸い入れて、いよいよ点鼻の準備をする。
顎を天井向けて高く上げると、片鼻ずつにアヌタイラムという点鼻薬がつぎ込まれる。
そう、初めは4滴ずつなのだが、日々量が増えていき、最高16滴まで増える。

想像してほしい。鼻にオイルを入れるというのがどんな感覚なのか。それは決して心地が良い感覚ではない、と私は思う。マッサージやスチームのお陰で4滴、6滴、8滴、10滴くらいまではきつい痛みも感じずにやり過ごせた。しかし、12滴を越えると、治療後に、鼻からおでこ~頭部にかけて焼けるような痛みを感じるようになった。そう、これを過去に経験していたから、いくらドクターから「アヌタイラムを使いなさい」と言われても、行動に移せなかったのだ。すでに2009年にアヌタイラムを試して、かなり痛い思いをして断念していたのだ。しかし今回は、しっかりと治療を受ける覚悟はできていた。そして、運命の6日目がやってきた。

その日は治療後、部屋にこもって動けなかった。
鼻から頭部まで、焼けるような痛みは2~3時間続いた。ベッドにうずくまって動けずに、ただただ痛みが薄れていくのを待っていた。
痛みに耐えるうちに、いつの間にか眠ってしまったようだ。気が付いて、起き上がって、鼻をかんだ。すると、今までに感じたことのない、鼻から頭頂まで駆け上がるような空気の通りを感じた。まるで、脳でダイレクトに息を吸っているような感じ。こんな完璧なクリアさを、人間は感じることができるのか!?と、感覚を疑ってしまった。まるで、新しい自分に生まれ変わったようだった。

便秘はしていなかったが、その日はお通じが4回もあって、色んなレベルでの「手放し」が起こっているように感じた。心が緩み、体が緩み、心身が本来の自分に戻っていくような気がした。

この日ダイナミックな浄化が起こったお陰か、最終日の16滴は難なくこなすことができた。そして、それから数日たった今でも、様々なことが起こっている。まず、食べ物の味の感覚が敏感になった。目の過剰な涙が減った、鼻の付け根のメガネが当たる場所が軽い炎症を起こしていて痛かったのだが、その痛みが格段に減った、またドクターによると、目のだるい感覚が消えたそうだ。(だるそうに見えていたらしい(汗))、そして、瞑想のクリアさが格段に上がり、サードアイに新たな感覚が芽生え始めたように感じている。これは今後も経過を観察していきたと思う。
ナスヤム万歳。

<続く>

※Arati教室のアーユルヴェーダ実践基礎講座の次回開講は、2017年秋を予定します。お問い合わせは随時お受けしております。講座の詳細はこちらです。

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腫れあがった腕、酷い痒みと腫れが全身に広がったが、ハイビスカスの蕾が癒してくれた

※Arati教室主催の「アーユルヴェーダ癒しと学びの旅」が終了し、生徒さんが帰国されました。和代は施設に残りパンチャカルマを体験しています。

パーゲーション(浄化)が終わると、ゆっくりと食事が通常に戻り、更に心身の浄化を進めたり、滋養を与えたりするトリートメントに入る。それぞれのドーシャの乱れ、病気の症状に合わせた治療が開始される。

私の場合は、まずUdvartanamというボディスクラブが始まった。
これは熱性の豆(ホースグラム)や種(ディルシード)などをミックスした粉をオイルを塗った体全身にまぶし、力強く全身に圧力を与えながら行うマッサージトリートメントだ。ウエイトロス(痩身)や体の老廃物、過剰な熱を排出するためにも行われる。私の場合は、長年酷使し続けてきた関節に溜まってしまった中程度のアーマ(未消化の老廃物等)を排出するため、いわば関節のお掃除のために行われた。

しかし、消化力が弱っていた私の体には、熱の蓄積があり、それが熱性のスクラブに反応してひどい痒みをもたらした。
痒みはトリートメントが始まって10分もしないうちに始まった。トリートメントの半ばあたりで低いうめき声がもれはじめ、次第に心拍数が早くなった。45分間のトリートメントが終わってすぐにシャワールームへ。体中の粉を即座に流してもらうと、全身の皮膚がぼこぼこに腫れ上がっていた。ぎょっ!とした私を見て、セラピストが慌てて部屋を飛び出した。

手早くシャワーでスクラブを流した後、すぐに全身に薬用のココナッツオイルを塗ってもらった。そしてさっき部屋を飛び出して行ったセラピストがフレッシュリンゴジュースを持ってきた。それを飲むと痒みがす~っと落ち着いて、心も落ち着いた。ココナッツオイルが全身をクールダウンしていき、少し落ち着いた私をセラピストが部屋に連れ戻してくれた。
椅子に座って呼吸を整えて、痒みが少しずつ減っていくのを感じていると、またセラピストがやってきて、庭のハイビスカスの蕾をとって食べるよう促した。

「え?ハイビスカスの蕾を食べるの??」

不思議な気分だったが言われるままに食べてみた。
すると、オクラのようなねっとり感とたんぱくな味で、何とも美味しいではないか。きっと目隠しして食べたらオクラと間違えるかも。実はハイビスカスは熱を冷ます効果があるらしい。
リンゴジュースにココナッツオイル、ハイビスカスのお陰で、全身の腫れとひどい痒み、呼吸の乱れは1時間も経たないうちにほぼ収まった。

体に苦痛をもたらしたのも、それを癒したのも、どちらも自然の力のみで、化学的なものは何もない。苦痛こそ経験したが、それは私の体の過剰な熱のせい。熱の蓄積が無い人は同じスクラブを受けても肌は痒みを起こさない。
自然の力に自分の体の状態を気付かせてもらった感じだ。そして、その苦痛を受け入れて、自分自身の学びを得た後は、またちゃんと自然が癒してくれる。

アーユルヴェーダは本当に多くを学ばせてくれる。
これからもアーユルヴェーダを通して、自己の学びを重ねていきたいと感じた出来事だった。

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<続く>

※Arati教室のアーユルヴェーダ実践基礎講座の次回開講は、2017年秋を予定します。お問い合わせは随時お受けしております。講座の詳細はこちらです。

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★朝食のフラットライスは南インド定番の朝食。カシューナッツやカリカリのダール、シラントロやレモンの風味がさわやか。季節のフルーツはいつもヨガ後の乾いた体を癒してくれる。今はマンゴーとグアバの季節。果物を食べてから30分後に朝食がやってくる。

※Arati教室主催の「アーユルヴェーダ癒しと学びの旅」が終了し、生徒さんが帰国されました。和代は施設に残りパンチャカルマを体験しています。

私の今回のパンチャカルマの目的は、慢性の杉・ヒノキ花粉症と、梅雨から夏にかけて起こる、体のだるさや関節の強張りを無くすことだ。
アーユルヴェーダで説明すると、これは、頭部のタルパカ・カパ(カパ=水の質)と、関節のシュレーシャカ・カパが増悪していることを表す。改善のためには、これらを減らして流れをスムーズにしなければならない。多すぎるカパがヴァータ(風・動きの質)を邪魔して、エネルギーの停滞を起こしているということなのだ。ここ数年、かなり無理なスケジュールで心身を働かせてきた。2015年に新しい場所にArati教室を再開してからというもの、日々自分をプッシュし続けてきた。そういったツケが溜まりに溜まって、昨年の夏はかなりしんどい思いをした。今年のパンチャカルマでは、そういったバランスの乱れを根本からきれいに一掃し、New Meでヨーギ-ックライフを再スタートしたかった。自分が整っていてこそ、他を整えることができるのだから。

アビヤンガ(全身オイルマッサージ)とポディキリ(ハーブボールのパウンディング)を2日間受けて心身の準備をした後、早速、Snehapanam(薬用オイル(ギー)を飲む)に入った。ギーは精製されて不純物を取り除いた牛のバターで、体の毒素を排出するための理想のオイルとされている。数日間かけて飲んだギーは、体の組織にくまなく入り込み、老廃物や未消化の毒素などを抱き込む。3,4日目になると、体からギーの匂いがしてきたり、ギーのゲップが出たりする。
人によって様々だが、私の場合は、1日目に25ml、2日目に40ml、3日目に70ml、4日目に100mlを飲んだ。ギーは朝一番に服用するが、ギーの服用中は朝食は摂らず、ランチとディナーもキチリという豆とお米のおかゆのようなものだけを食べる。
ギーには薬草のエキスがたっぷり入っていて、味は人によって甘めだったり、苦めだったり、ドーシャの乱れ(体調の乱れ)によって変わってくる。私のはいつも苦い。。これを飲むのは決して簡単ではないが、皆通らなければならない道だ。だからドクターは言う。「パンチャカルマは、ある一定の精神力のある人でないと受けられない」と。

朝ドクターがギーを持ってきて、東の方向を向いてマントラを唱えてくれる。マントラが終わると、息を大きく吐き出して一気に飲む。マントラが消化管全体にスムーズに流れる道筋をつけてくれたような、神聖なエネルギーをイメージしながら一気に流し込む。ちびちびなんて飲んでたら、いろんな考えや感情が沸き起こってきて、簡単にグラスを空にすることができないと思う。私は4日間、そんな感じでギーを飲み干した。

そして5日目の朝、パーゲーションの日。
その日は下剤作用のある薬草の煎液が渡され、それを飲み干す。その後、30分に一度お湯を飲みながらトイレに通い続ける。昼頃に出し切る人もいれば、夜まで続く人もいる。私の場合は次の日の朝まで、31回トイレに行った。大成功だった。

<続く>

※Arati教室のアーユルヴェーダ実践基礎講座の次回開講は、2017年秋を予定します。お問い合わせは随時お受けしております。
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★ポディキリという、温めたハーブボールで全身をポンポンたたいていくトリートメント。血行が良くなり、スロータス(道管)の滞りが解消される。

※Arati教室主催の「アーユルヴェーダ癒しと学びの旅」が終了し、生徒さんが帰国されました。和代は施設に残りパンチャカルマを体験しています。

通常パンチャカルマは、3週間から4週間ほどかけて行われる。4週間は一番一般的な長さで、それ以上長くできるのであればその方が良い。アーユルヴェーダの聖典に書かれているパンチャカルマの最長期間は、なんと6か月間。その間、住居兼トリートメントルームに滞在し、その間外との関りを一切断つ。私の師匠のドクターは、いつかそれが行える施設を作りたいと話していた。自分もそれをやりたいのだと。それだけ長丁場の治療を受けるには、強靭な精神力とコミットメントが必要だ。私はあと10回くらい生まれ変わらないと無理そうだ。

それはさておき、私の4週間のパンチャカルマは、まずはアビヤンガという全身オイルマッサージから始まった。そして午後はポディキリ。どちらも全身が温まって気持ち良い。ドクターの元を訪れる患者さんは、まずはこの二つのトリートメントからスタートすることが多い。大抵のコンディションにフィットするからだ。まずはアビヤンガで旅の疲れを流し、精神を安定・リラックスさせ、これから始まるパンチャカルマへの心身の準備をする。そしてポディキリは全身の老廃物を流して滞りを解消する。正に黄金コンビだ。
フライパンで温めたハーブボールからは、おいしそうなにおいがしてくる。アーユルヴェーダは医食同源。トリートメントに使われるオイルや薬草は、皆食べられるものでできている。

トリートメントを受けると、自然の力で癒され、エネルギーを頂いている実感が沸く。
そして、それを直にもたらしてくれるセラピストの温かい手。
癒しのスペシャリスト達は心もとっても温かい。

<続く>

※Arati教室のアーユルヴェーダ実践基礎講座の次回開講は、2017年秋を予定します。お問い合わせは随時お受けしております。
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★茶畑は結構高低差があるので、歩くと良い運動になる ★近所の農家さんが収穫したばかりの野菜を見せてくれた

※Arati教室主催の「アーユルヴェーダ癒しと学びの旅」が終了し、生徒さんが帰国されました。和代は施設に残りパンチャカルマを体験しています。

初日はドクターのコンサルテーションから始まる。
体に起こっている症状や、心のストレスレベル、それらの背景にある人間関係や仕事、食事や行動の癖、レギュラーエクササイズの有無やライフスタイル全般について話をする。パンチャカルマの場合、初回のコンサルテーションは60分間ほどかけて念入りに行う。その中には、問診やナーディ診断(脈診)、舌診などが含まれる。コンサルテーションによって問題がクリアになると、早速トリートメントや食事療法が始まる。毎日のルーティーンはこんな感じ。

6:00 起床(必要に応じてハーブ薬を飲む)
6:30 ヨーガアーサナ(ヨガのエクササイズ)70分間
7:40 朝食①フレッシュフルーツ
8:30 朝食②パフドライスやオートミールなど、軽いものをお椀一杯程度
    ※①と②の間は必ず30分間空けて胃の中で混ぜないようにする

9:00~13:00 ドクターの問診とトリートメント①60分間
    ※問診では、その日の心身の状態や食事、排泄、睡眠の様子などを確認する

13:00~14:00 昼食、必要に応じてハーブ薬の服用 ※食事は全てオーガニック
14:00~16:00 トリートメント②30分間
16:00~17:00 アーユルヴェーダクッキングクラスやレクチャークラス、チャンティング、
        ネイチャーウォークなど
17:00~18:00 瞑想とプラーナーヤーマ(呼吸法)クラス、必要に応じてハーブを服用
18:40~19:10 夕食、必要に応じてハーブを服用
22:00     消灯

トリートメントは朝がメインで60分間、午後が30分間の一日2回行われる(日曜日は午前のみ)。各体質と体調に合わせた薬用オイルを全身に塗り、ベーシックな全身マッサージ(アビヤンガ)からディープティシュー(深部の組織まで刺激を与えるもの)、スクラブ(体の脂肪を燃焼させたり多すぎる熱を出したりするもの)、オイルバス(全身に5Lの薬用オイルを浴びて、心身に滋養を与える)など、治療プランに合わせたトリートメントが与えられる。

滞在している患者は、短期滞在の若返りホリデーの人もいれば、パンチャカルマでディープに心身を浄化する人もいる。おのずと日々の過ごし方も変わってくる。私の場合は、初めの10日間ほどは生徒さん達と一緒だったので、治療をしながらも皆と外に出かけることもあった。でもパンチャカルマを成功させるには、できるだけクラシカルなテキストに書かれている通りのやり方で、五感に刺激になるようなものは避けて、ヨーガや瞑想などを行いながら静かに過ごすことが望ましい。
<続く>

※Arati教室のアーユルヴェーダ実践基礎講座の次回開講は、2017年秋を予定します。お問い合わせは随時お受けしております。
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 毎朝、昇る朝日を浴びながらヨガをする

※Arati教室主催の「アーユルヴェーダ癒しと学びの旅」が終了し、生徒さんが帰国されました。和代は施設に残りパンチャカルマを体験しています。

インドでパンチャカルマを体験するのは今回が4度目。1度目は近視の治療で3週間、二回目は食中毒と胃炎に苦しんでいた時、その時は浄化のための薬油を飲むだけの消化力が無かったために、薬油を使わない浄化を二回に分けて行った。三度目は昨年で、3週間かけて全身の浄化と関節のケアを行った。そして4度目の今回は、4週間かけて更に深いところまで浄化を勧め、より念入りな関節のケアと消化力アップの治療を行っている。

そもそもパンチャカルマとは何か?
これはアーユルヴェーダの5つの方法を用いて行われる浄化法で、体のみならず、心や微細なエネルギーレベルまで働きかけて病気を治癒させたり健康を増進させる、インド伝承医学の治療健康法だ。内臓や神経など肉体はもちろん、「私」という存在の源のチャクラという深層部のエネルギーレベルまで診断し癒しを施す。チャクラを大木に例えると、地中の根のようなものだ。その根の状態によって木の幹や枝葉の様子は変わってくる。地中深く根を張っている「根」つまりチャクラの状態が、自分そのものであり、チャクラの表れがこの肉体や心なのだ。チャクラは私たちの根幹で、「私」という存在全体に滋養を与えるエネルギーの源なのだ。そのコンディションは心身の状態によって少しずつ変化するので、ヨーガや瞑想などで日々整えることが大切だ。ヨーガは肉体、心、意識、魂、様々なレベルに働きかけるホリスティックな行いなので、アーユルヴェーダでは、ヨーガを毎日規則的に実践することを勧めている。アーユルヴェーダとヨーガは同じヴェーダ聖典にあり、お互いにとってなくてはならない関係なのだ。
私が初めて師匠(ドクター)に出会った基礎コースで、ドクターが私達生徒にこう言ったのをよく覚えている。

「ヨーガを実践するには最低限の健康が無いといけない。体が痛かったり心が病んでいては、アーサナも瞑想も行うことはできない。まずはアーユルヴェーダで自分自身を正しく知り、整えることが大切で、心身が整えば、アーサナや瞑想に取り組むことができる。」

それを聞いた時、アーユルヴェーダもヨーガもその両方があってこそ、真の健康や幸せが生まれるのだということを確信した。この気付きがあってから早9年、今も私は師匠の下で学びを続けている。
<続く>

※Arati教室のアーユルヴェーダ実践基礎講座の次回開講は、2017年秋を予定します。お問い合わせは随時お受けしております。
講座の詳細はこちらです。

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お茶の収穫風景。ニルギリティーはインドの三大紅茶のうちの一つで、この一帯にはたくさんの茶畑が広がっています

※Arati教室の「アーユルヴェーダ癒しと学びの旅」催行中!只今、生徒さんたちと南インドのアーユルヴェーダクリニックに来ています。生徒さんからの生の声をどうぞご覧ください(^^)。

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私は滞在中、メンバーの中で1番最初にパーゲーションを受けました。
(※パーゲーションとは浄化のことで、アーユルヴェーダでは、下剤効果のあるハーブ薬を飲んで体内を浄化します。体の中の毒素の浄化や、多すぎる熱を排出するためにも行われます。今回の滞在中、二人がこれを体験しました。)

当日、朝6時に起き、朝日を見て、ちょうど洗濯をし終わったところに、ドクターが薬を持って来られました。
ドクターのマントラを聞きながらパーゲーションの成功と健康を祈って、その後、コップいっぱいの薬を飲み干しました。(途中で止めると辛いので一気にいきました…)私はカパ・ピッタ体質なので、辛い薬。喉が少しピリピリしました。
飲んだあとは、30分おきにコップ1杯の白湯を飲みながら、部屋で1日ゆっくり過ごすように言われます。
飲んで1時間くらいは、少し胃の中が熱い感じがして(スパイシーな薬だったせいかも…)気持ち悪くなりそう・・・という状態で、なるべく下を向かないようにして過ごしました。最初にお手洗いに行ったのが、7:45。(和代先生からは、早い方だと言われました。)

お昼のドクターの問診後、13時にランチ(ライススープ:クミンが入ったおかゆのようなもの)を食べて、13:30~15:30まで寝るように言われます。けっこう体力を消耗するので、お昼までに横になって眠りたくなりましたが、我慢・・・!

15:45ごろに起きてシャワー。
16時のティータイムにはジンジャーティー、18:40ごろの夕食にはキチリとスープが用意されました。いつも残さず食べる私ですが、この日の有色は完食できませんでした。。この日は21時半ごろに就寝して、翌日の朝6時ごろまでぐっすり眠りました。
次の日の朝はまだちょっと体力がない感覚がありましたが、昼過ぎにはすっかり元通り。夕方、1時間ぐらいお散歩にも行きました。
翌日の食事は、朝はフルーツのみで朝食なし。ランチは、いつもチャパティ2枚のところを1枚だけ。ディナーは、量も前日と同量に戻りました。

「トイレに6回行けば成功。それ以上行ったらExcellent!」と、ドクターから言われていましたが、その日寝るまでにトータルで20回行きました。
なので大成功!だそうです。


実際にする前は、ちょっと不安もありましたが、いざやってみると、おなかもゴロゴロ痛くなったりしないのが予想外でした。

今回の私の場合は、具体的な変化というものはそんなに大きなものではなく、身体が軽くなっておなかが凹んだなぁというくらいです。あと、私はもともとおなかが空きにくいのですが、おなかがちゃんと空くようになりました。みんなからは顔色の色が良くなったとか、目がキラキラしていると言われました。

今回は1日だけの簡易的なパーゲ―ションだったので
次回は3週間のパンチャカルマを体験したいです。


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標高1900mのニルギリの山々には、様々な花や薬草が生息していて、たくさんの癒しを与えてくれる

※Arati教室の「アーユルヴェーダ癒しと学びの旅」催行中!只今、生徒さんたちと南インドのアーユルヴェーダクリニックに来ています。生徒さんからの生の声をどうぞご覧ください(^^)。

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インドの研修旅行に来てから6日目になりました。
時間はゆっくり流れています。
毎日4時には目が覚めて6時頃に昇る朝日を見つめます。(日本ではありえません)

私の頭の中は、仕事のこと、日々のやるべきこと、過去や未来への不安でいっぱいでした。
こちらにきて日に日に私の頭の中は静かになり、落ちついてきました。
ほぼ、初めましてのみんなとの共同生活。初めはみんなと上手くやっていけるのだろうかととても心配していました。
そんな心配はよそに、行きの飛行機からすぐに仲良くなり、自分の抱えていることや悩みをみんなで共有してゆくうちに、だんだん心が軽くなってきています。みんながいて本当に良かったです。

失敗を恐れる私に、ドクターは
「完璧を求めないで、不完全なものの美しさは自然そのものです。そこに個性が光ります」
と教えて下さいました。

こちらで咲いているお花やスタッフのみんなの純粋な笑顔をみていると、日に日に私も自然に子供の頃に戻り、日本から来たみんなと声をあげて笑っていました。

心と身体も元気になったことも嬉しいのですが、たくさんのことを話せる仲間ができてとても豊かな気持ちです。

この旅もあと少しになりました。
大切に過ごしたいと思います。

friends