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今も、苦しいときはいつも思い出す、ボージバサという小さな集落での出来事。

ゴームク(大牛の頭という意味の氷河)から、10㎞ほど手前の小さなアシュラム(簡易宿泊所)、私はそこで、ヒマラヤの懐に抱かれて、無条件の大きな愛の存在を知った。大自然の中では、皆一つになる、それがヒマラヤという過酷な場所なら尚更の事。

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アシュラムで同室になったドイツ人の女性は、初めてのインド訪問で、すぐに自国に帰らない決断をし、そのまま尼になったという。ちょうど巡礼の最中で私と同室になったのだ。彼女は静かに思いを語ってくれた。

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神聖なキッチンに、寒さで震える私を入れて、一生懸命温めようと、惜しげもなく愛を注いでくれるお爺さんがいた。言葉は分からないけど、ヒンディー語で一生懸命話しかけてくれる。きっと、「寒くないか?温まったか?」とか言ってたんだろう。彼の笑顔はただただ優しかった。

食事の時は、皆で声を合わせ、まるで大家族のように共にチャンティング(マントラの詠唱)をした。重なり合う声、まっすぐで、裏表のない、自他を受け入れた気持ちの良い合唱、ただただ、声というエネルギーを重ねあって一つになる、これが「無条件の愛」、コンディションの無い、ただ全てを包み込む愛なんだと知った。涙が止まらなかった。

その体験は、その後の私の人生の大きな光となり、ヨーガの道を学ぶ礎となった。
今から12年前の事。
(続く)

※写真は全て2005年5月末に撮ったものです


アーユルヴェーダ実践基礎講座10月末開講
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9月28日、高野山ヨガリトリートが終わってから数日後、慌ただしく神戸を出発した。今年二度目のインド旅。

ここ数年間、私の学びはアーユルヴェーダに集中していた。コースやインターンシップ、教室のアーユルヴェーダ研修ツアー、各種コースや個別コンサルテーションの開催など、常に多忙を極め、ヨーガをじっくり学ぶ時間がとれていないと感じていた。
今回の旅では、ヨーガだけをフォーカスすることに決めている。自分のルーツに帰り、これからのヨーガ人生についてじっくりと考えたいと思った。

私に真のヨーガを教えてくれた場所、それは、ヒマラヤの聖地。

そこは、デリーから飛行機で北へ1時間ほど行ったデラードゥンという町から、更に北へ、車で7~8時間ほど走ったところにある、ガンゴートリーという町だ。標高は4000mに迫るヒマラヤの聖地、そこから山道を20㎞ほど歩くと、ガンジス川の源流の氷河、ゴームクに辿り着く。私はその旅の中で、ヨーガの精神、生きるということの一番大切なことを学んだ。そのことは、後に私のヨーガ人生を大きく変えることになった。

2005年まで、オーストラリアでフィットネスヨガを教えていた私は、2007年に神戸に移住することをきっかけに、伝統的なハタヨガであるシヴァーナンダヨーガにシフトし、本質的なヨーガを伝えていく決心をしたのだ。
(続く)

アーユルヴェーダ実践基礎講座、次回10月末開講です
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9月22日~24日まで開催された高野山ヨガリトリートは、生徒さんたちの笑顔と学び、感動と共に無事終了しました。ご参加いただいた皆様ありがとうございました!

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過去のリトリートは姫路の書写山で行いましたので、周りに何もない書写山に比べると、高野山はたくさんの誘惑もあったようで、こっちの方が良いという方、書写山の方がよりヨガ修行的で好きだ、という方、様々なご意見を頂きました。高野山は宿坊がたくさんあり、宿から5分も歩くと、参道にはたくさんのお店や食堂など誘惑がいっぱい、ランチやスイーツなどを少々食べ過ぎて、座学に十分に集中できない方もおられたようです。精進料理とは言え、良いヨガを行いたければある程度自制する必要はありそうですね。

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とは言え、皆様朝6時のお寺のお勤めから、座学にアーサナクラスと、多くの学びと素晴らしい体験をされました。ハングリーに学ぶ精神、新しいことにチャレンジしようと言う姿勢は素晴らしいものがあります。すでに来年のリトリートの構想を練っています。宿坊は人気が高く、1年前から予約しないと希望する日程がとれないからです。皆さんのご意見を参考に、新たなアクティビティや座学なども取り入れ、学びと喜びの多いリトリートにしたいと思います。

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ところで、ブラタモリは絶妙のタイミングでしたよ~。
みんな高野山について興味を深めて入ることができました。それにしてもタモさん、博識だよね~。

Om S'anti,